誰しも一つくらい心に刺さる名言を持っているのではないか。
私にとって「名言」という括りは、何でもよい。
ことわざでも、セリフでも本の一節でも。
例えば、私が友人に言われて感銘を受けた名言を書いてみる。
先に言っておくが、私はこの記事で、名言を紹介したいわけではない。
その先の話をしたいのだという事だけ書いておく。
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20代の時、 職場の同僚は仕事がめっちゃできる奴だった。
奴はプライベートで直ぐに敵を作る様な奴、
云わば「やんちゃ」に属し、
他の奴らから同僚に対しての好き嫌いは結構分かれる様な奴。
私はというと自分で言うのもなんだが、人との付き合いが程よくうまい。
嫌われる様な事はあまりなく、そつなくやってくタイプ。
タイプは違うものの、我々は公私ともに仲良い関係にある。
ある日、奴の言動で別の同僚と喧嘩になりそうな事があった。
何が発端だったか詳しい事は忘れたが、単純に言葉が過ぎたのか
相手がそれに腹を立てた様な感じ。
何となく空気が良くない方に進んだ事により、私はあいだに入る事にした。
言動、体、目くばせなど巧みに操り、両者の誘導に成功。
結果、大事に至らなかった。
私の中で疑問が浮かんだ。
なぜ、この男は波風を立てるのか?
敵を作って良い事なんて無いのに、もっと平和にいきればよいのに。
2人だけになった時、彼の口から相手への文句が出てきた。
「あいつはどうだ、こうだ。。。なんやらかんやら。。」
私は聞き役になったのだが「まぁまぁ」と宥めるつもりでちょいちょい口を挟む。
そして私は、なんとなく言葉を放つ。
「落ち着きなって。もう少しゆったり過ごせばいいのに。
『出る杭は打たれる』と言うじゃん」
それを聞いた同僚は私の目を見て言った。
「そんなんじゃ、ダメだ。ちゃんと意見とか主張してぶつかって行くべきだ。
『出ぬ杭は踏まれる』ぞ」
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私に『学』が無いだけか、この言葉を聞いたのは初めてだった。
何か自分の中で「ハッ」とする様な現象が起こり、心に大きく残る言葉になった。
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この様な「名言」はどんな時にも起こる。
先述したとおり、映画でも、漫画でも、会話でも、ことわざでも。
今日もテレビを見ていたのだが、沖縄は「慰霊の日」という沖縄独自の休日だった。
戦没者を追悼する日と定められている「慰霊の日」。
戦争関係のニュース、スペシャル番組の放送が多かった。
その中で戦争を体験したおばぁちゃんが
『生きてる間に剥かれる(むかれる)』という言い回しを放った。
番組自体をちゃんと見ていなかったから、詳しい意味合いは分からない。
でも、なんとなくカッコいい言い回しだなと思った。
ここから話は急転する。
こういった言葉は我々日本人にしかわからん。
私、当たり前の事を言ってるね。
「生きてる間に剥かれる」ってのは日本語だからね。
一緒にテレビを見ていた友人に「面白い言い回しだなぁ」と伝えると
同調してくれてたよ。
これは「日本人」だから分かる事なんだ。
何年前だったか、
外国からの旅行者 数名と酒を飲みに行った。
どこの国の人だったかは覚えていない。
英語圏の人だ。
みんな英語で喋ってて、私はつたない中学英語で対応。
中学英語でも、大まかな内容はわかるもんだ。
その時は映画の話をしていた。
私はみんなの話を聞いているだけ。
会話の内容を和訳で書くよ。
会話やセリフはちゃんと理解してないから
なんとなくの雰囲気を伝える為、架空のものだ。
A「ねぇ、あの映画見た?」
B「見た見た。超面白かった!」
C「まじかっこいい映画だよね」
A「私、あのシーン好きなんだよ。ケント(仮) と デリカット(仮) が喧嘩するシーン。」
B「わかるわかる!」
C「あれでしょ?タバコ吸いながらデリカット(仮) が ケント(仮) を見限る奴だよね」
A「そうそうw かっこいいよね」
C「『お前が俺を捨てるなら . . . 』」
一同「『俺はタバコで太陽を焦がしてやる!!』」
一同「※大爆笑」
↑ ↑ ↑ ↑
この会話は英語でなされているわけだ。
私は何となく雰囲気を感じながら聞いてるだけだが、
笑えた。
こんなんは、ちゃんと英語が分かる奴にしかわからんだろう。
日本人で言えば
A「『お前はもう. . . 』」
一同「『死んでいる』※北斗」
一同「 ※爆笑 」
みたいな感じでしょうよ。
改めて、
私が何が言いたいかというと、
日本人の英語力の無さよ!!
私もそれに属するわけだが、
最近の子は違うかもだけど、
兎に角、我々世代の日本人は本当に英語力が無い!
それを証明しようと言うわけでは無いが、
私がそう感じた例を挙げよう。
A「ねぇねぇ、あの映画見た? 未来のロボットがタイムスリップする奴」
B「見た!! もう、まじかっこいい!!」
A「映画のタイトルなんだっけ? シュワちゃんの奴」
C「ターミネーターでしょ?」
B , A「そうそう!!」
C「私、最後のシーン感動したわ! あの溶解炉に沈んでいくシーン!」
A「わかるー!!※興奮 」
C「自ら、ボタン押して沈んでいくんだよねぇ。。」
B「あのセリフもかっこいいよね」
一同「『あいる びー ばっく』!!」
一同「 ※爆笑 」
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
あほか!!!
なんやねん「あいる びー ばっく」て。。。
比喩的な表現もなんもない!!
「戻ります」て。。。。
。。。
。。
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当時、こぞって皆がマネした言葉ではあるが、
これが、その当時の日本人の英語力。。。
もし、この会話を英語圏の外人が聞いたらと思うとゾッとする!!
A「この間、日本に旅行した時、一緒に飲んだ日本人が映画の名言の話してたんだけど。。。(笑)」
※以下省略。。
もう、、
なんていうか、、、
「自分も含め」の話だけど、、
無知というのは、しんどいなぁ。。。と思うのだ。
このように、
名言に気付く、気づかないってのは、
最低限、ちゃんと学がないといけないのかと。
つまり、英語の名言を捉えられる様になった時、
きっと、あなたの恋愛も上手くいくのではないかと
思うわけだな。
こういった言葉を捉え
引き出しの中にしまっておく事を
ボキャブラリーというのだろう。
あなたの日本語。
大丈夫かい??(笑)
の話でしたw